coffeebreak2’s blog

おいしいコーヒーとの出会いを楽しみに、晴耕雨読と自転車走行日記

「覚醒せよ、わが身体。」八田益之・田中研之輔

トライアスリート八田益之氏が選手として、実体験に基づいた論文「トライアスロン社会学」を綴ったものを、法政大学准教授である田中研之輔博士が指導して書籍となったものである。

市民アスリートしてトライアスロンに出会い、バイクやラン、スイムを科学的に分析して成績を向上させていった過程はとても参考になった。

大会までの練習方法は根性や忍耐と言った精神論ではなく、心拍や筋肉の回復のメカニズムを論理的に述べていてすばらしい!

全力を絞り切らない。・・・

頑張りすぎてはいけない。・・・

レーニングは腹八分目が良い。・・・

レースが近づくと、強度は同じに維持しながら量を落としてゆく。ここで最も抑えるべきは、気持ちだ。レース直前期にやりがちな間違いは、「自分の力を試す練習」をしてしまうことだ。十分に考えられたテストなら問題ないのだが、往々にしてレースもどきをやってしまい、やりすぎる。そもそも力を試すとは、力が無いから試したくなる。そうしたくなった時点ですでに負けている。耐久レースとは、ある面では、がんばりすぎた者が負ける競技なのだ。

まさにトライアスロンのバイブルのような本だった。

もう一回読み直したくなった。