2月6日に起きたトルコ・シリア大地震のニュースは、
今でも連日被害の大きさを克明に知らせている。
マグネチュード7.8の多きな揺れは、
建物の損壊と死者の多さに結び付き、
改めて地震の恐ろしさを思い知らされる。
この本は、28年前の阪神大震災の被災地から届けられた感動の“心のカルテ”。
PTSDに苦しむ被災者の「心の叫び」、
避難所の実際、そして仮設住宅の本当の姿、
医師や看護師、ナース、消防士など、消火・救出活動に尽力された方々も自宅が被災し、心の傷を抱いた実態を克明に描かれていた。
また、ボランティア活動もブームを巻き起こしたが、被災者との関係も複雑だったことがわかった。
大災害と心のケアが大きな課題となった経過がわかる、ためになるいい本だった。