2022-03-30 「小説8050」林真理子 reading 「引きこもり100万人時代」と言われる今の時代を象徴する小説。 八十代の親が五十代の子どもの生活を支える「8050問題」も切実に考えさせられる内容だった。 いじめが原因で不登校になり、引きこもりや家庭内暴力が顕著になってくる段階が緊張感を生む。 何とかわが子を救おうとする父親の姿が力強く感じられ、読み進めるうちに心から応援してしまう。 現代社会の問題をとても深く考えさせられる、いい本だった。