2024-03-26 「モラトリアムな季節」熊谷達也 reading 「七夕しぐれ」の続編。 大学生になった主人公の青春時代を描く物語。 音楽に興味を持ち、喫茶店に入りびたり本を読む生活。 懐かしい大学生活に共感できる。 淡い恋愛感情もこの年代の若者らしく、悩ましい時期だ。 東北の仙台市や東京との行き来もふるさとのよさを実感させてくれる。 「モラトリアム」の意味を調べてみると 「猶予期間」「遅延」という意味、 まさに学生時代はたくさんの猶予期間が詰め込まれている。 学生時代の大切さを想い出させてくれるいい小説だった。