coffeebreak2’s blog

おいしいコーヒーとの出会いを楽しみに、晴耕雨読と自転車走行日記

「月の光の届く距離」宇佐美まこと

初めに「私の赤ちゃんへ」という手紙から。

意味が分かったのは、最後になって、納得できた。

予期しなかった妊娠で、母親が悩んだ挙句に、特別養子縁組を申し出る。

わが子に送る真珠のベビーリングと手紙を書く。

ここで涙腺が緩む。

コロナ禍で人とのつながりの大切さが見直されている昨今、

東京の夜に彷徨する女子を救うNPOのボランティア団体「ODORIBA」、

児童福祉の観点から養護施設のような役割を担う宿泊施設「グリーンゲーブルズ」

などが登場し、家庭とは何かを深く考えさせてくれるストーリーだった。