coffeebreak2’s blog

おいしいコーヒーとの出会いを楽しみに、晴耕雨読と自転車走行日記

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「はるか、ブレーメン」重松 清

手のひらを背中に当てると、その人が何を考えているのかわかる。 そんな特殊能力をもつ女子高校生と男子高校生の物語。 それぞれの家庭が抱える状況やあゆみが複雑だが、 二人とも明るく、前向きに生きる姿がさわやかだ。 また、人生の終わるを迎える人の走…

「はーばーらいと」吉本ばなな

今年注目された宗教二世問題。 だんだんと信仰の圧力に心が折れていく女の子が登場。 彼女を助けようとする主人公の男の子がとても心優しい。 誠実な人柄に好感をもてる。 その母親も愛情いっぱいで、 互いに心を支え合う家族のよさが感じられる。 宗教との…

「正直不動産16」大谷アキラ

なかなか人気があって予約待ちが長い。 まあ適度に感覚が空いて新鮮味があってよい。 顧客に対し、正直に対応する誠実さが光り輝く。 営業だけでなく、すべての仕事に通じることか。 読めば読む程、魅力的なコミックだ。

「炭水化物が人類を滅ぼす」夏井 陸

ここまで人類の歴史を紐解いた書籍は珍しい。 人類どころか、グローバルな地球環境の歴史、ミトコンドリアや草食動物、肉食動物の進化の流れも書いてあった。 また、腸内細菌や酵素などの働きも関連づけも。 ショッキングだったのは、小麦やトウモロコシなど…

「覚醒せよ、わが身体。」八田益之・田中研之輔

トライアスリート八田益之氏が選手として、実体験に基づいた論文「トライアスロンの社会学」を綴ったものを、法政大学准教授である田中研之輔博士が指導して書籍となったものである。 市民アスリートしてトライアスロンに出会い、バイクやラン、スイムを科学…

「地図と拳」小川 哲

図書館で借りた本だったが、 本を見た瞬間、その分厚さに驚いた。 何と633P、2冊に分けてくれてもよかったのに。 ちょっぴり後悔の念も・・・。 読み切れるだろうか?不安になった。 しかし、読書の秋、満州が舞台の歴史もの。 ロシア、中国、韓国との関…

「リアスの子」熊谷達也

東北の港町の中学校の教師と生徒との心温まるふれあいがよかった。 久しぶりの学園ストーリー。 茶髪、服装の乱れが気になる女子転入生。 家庭訪問や学年主任を中心とした教師集団のやり取りもリアルだった。 陸上部での活躍、 スポーツの心ときめく瞬間に引…

「限りなくシンプルに、豊かに暮らす」枡野俊明

禅の教えに惹かれて枡野俊明の本を借りて読んだ。 朝早起きして清掃する心がけの何と清々しいことか。 これからも早起きしていきたい。 庭園デザイナーのシンプルな考えも魅力的だ。 枯山水など、心を無にする時間が何と大切なことか。 座禅と一緒で心を空っ…

「THE MISSION」堂場瞬一

日本プロ野球界からメジャーリーグへ行って活躍した石岡選手。 日本球界へ復帰したときに、広報担当者となった主人公。 取材拒否する石岡選手に手を焼きながらも、 球団裏方、選手仲間、マスコミ対応など、 さまざまなコミュニケーション力が試される仕事ぶ…

「糖質オフの教科書」牧田善二

糖質に気を付けるようになって、体重は56㎏前後。 たまには緩めてみるものの、こういった本でまた気を引き締める。 血糖値スパイクの怖さやタンパク質や脂質の中身がよく理解できた。 特に、プロテインが体によくない理由で腎臓病のリスクが大きいことは納得…

「『エビデンス』の落とし穴」松村むつみ

サブタイトルに「“健康にいい”情報にはランクがあった。」とあり、 興味を抱いて本を借りてみた。 エビデンスという言葉がよくきかれるようになってきたが、 科学的根拠をよく見極めなければならない。 特に、コロナ禍の初期には、マスクの効用がさほど騒が…

「きのうのオレンジ」藤岡陽子

とても評判が良かった本なので、 いつか読んでみたいとずっと思っていた。 やっと読むチャンス到来! 主人公は真面目にレストランを経営してきた店長。 33歳と若くして、突然ガン宣告を受けた。 その主人公を中心に、母や弟、家族との心温まる絆、 職場の誠…

「糖質革命」櫻本 薫/美輪子

糖尿病だけでなく、がんやうつ病、メタボ、高血圧など 現代病の原因は「低血糖症」にあるとういう内容。 炭水化物や砂糖の摂取により、インシュリンが分泌され、 低血糖になって体が異常な状態になる。 糖質制限の本を何冊も読んできたが、 共通の本質がだん…

「幻夜」東野圭吾

東野圭吾の「白夜行」に続くサスペンス長編小説。 ボリュームある文庫本で読んでみた。 阪神大震災の混乱の中で出会った男女2人。 読めば読む程、 事件やその後の2人の関係や謎など、急展開で物語が展開し、 おもしろさが増していく。 読みごたえがある東野…

「百年の藍」増田実

今から百年以上前、 アメリカのジーンズの青(藍)色の美しさに魅せられた青年の物語。 ちょうど9月1日関東大震災に浅草で被災し、古着のジーンズをプレゼントされた。 孤児になった少女と故郷の岡山に戻り、日本の藍染めとの違いに悩み、 発色の難しさに悪…

「ココナッツオイルで糖尿病が治った」白澤卓二

糖質制限とココナッツオイルでケトン体質に変わっていく。 持久力向上のために、脂質の燃焼がスムーズに行われるようにしたい。 ココナッツオイルにはアルツハイマー型認知症の予防にも効果があるようだ。 脳の若返りにも役立つのはありがたい。 糖尿病だけ…

「月下のサクラ」柚月裕子

「朽ちないサクラ」の続編。 主人公が刑事の道を歩み始め、 所属上司や同僚に支えられて成長していく姿に好感がもてる。 警察内部の不祥事に端を発し、怪しい人物が目白押し。 久しぶりのスリルとサスペンスいっぱいの小説、 不安定な天気のおかげで一気読み…

「群青に沈め-僕たちの特攻-」熊谷達也

太平洋戦争末期、アメリカ軍が本土上陸に備え、最終決戦の準備のため、 水際特攻伏龍隊の訓練が行われた。 零戦による神風特攻隊、人間魚雷「回天」、有翼潜水艇「海龍」に比べて武器が頼りない。 海岸にて簡易潜水器を身につけて潜り、アメリカの大型上陸用…

「正直不動産15」大谷アキラ

猛暑がぶり返してきたようで、熱中症に要注意。 残暑どころの暑さとはかけ離れている。 本格的は酷暑。 たまにはコミックでくつろぐのもよい。 正直不動産も15まできたか。 予約もいっぱいみたいで、人気があるようだ。 間隔をあけながらポツポツ読んでい…

「朽ちないサクラ」柚月裕子

主人公は警察署勤務の事務方。 マスコミ勤務の友人が殺され、事件を追っていく中で 警察内部に怪しい人物が・・・。 久しぶりの警察ドラマは緊張感があって、どんどん読みすすめることができた。 続編の「月下のサクラ」も図書館予約中。 楽しみで待ち遠しい…

「銀狼王」熊谷達也

北海道で鹿を追って生きていた「銀狼王」と呼ばれる狼。 体も大きく、知恵もある山の主。 猟師との果てしない、迫力ある戦いにどんどん引き込まれていく。 「大造じいさんとガン」と共通する、動物と人間との駆け引きが面白い。 台風7号接近で読書にしっかり…

「ケトン体が人類を救う」宗田哲男

糖質制限食の大切さを実感できる本だった。 妊婦の糖尿病、新生児の栄養源について 数々のデータを取り、実証的な主張が説得力を増す。 また、人類の歴史上の歩みから狩猟や木の実の採取が基本だったこと、 ブドウ糖がなくても生きていける体質になっていっ…

「チンギス紀16・蒼氓(そうぼう)」北方謙三

ホラズム国との闘いがいよいよ大詰め。 ユーラシア大陸の遥か西の国々や城、都市の広がりに 何度地図を見て確認したことか。 本当にスケールが大きい。 チンギスハン率いるモンゴルの強さがヒシヒシと伝わってくる。 次の17巻がとても楽しみ!

「オレンジ・ランプ」山国秀幸

会社でだんだんと顧客や同僚の氏名が思い出せなくなってくる。 家族のために購入した手土産を何回も買ってきてしまう。 39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された主人公。 妻や娘たちの苦悩もリアルに表現されている。 実在の話をモチーフにした小説…

「ファットアダプト食事法」長友佑都

「長友佑都の食事革命」に続き、図書館で借りてきた。 脂質をエネルギーとして燃焼させるファットアダプト。 これまで持久力のために糖質を優先してきたが、 脂質とタンパク質を大切にする食事法が大切だと痛感。 カーボローディングよりファットアダプト。 …

「流人道中記(下)」浅田次郎

流人が自分の出生の秘密や幼少期、旗本として生きた過去、 そして、自分が事件に巻き込まれ、罪を負った経緯を話し出す。 武士の生き方、法とは何か、 江戸時代の歴史を背景に、人の生き様を深く考えさせられた物語だった。 浅田次郎の小説の面白さがよく伝…

「虚心」吉田英梨

不法投棄された産業廃棄物が雨で大量の土砂崩れが発生。 真向から犯罪として立ちむかう刑事の姿に共感してしまう。 迷宮入りした何年も前の殺人事件との関連が浮かび上がり、 刑事たちの葛藤や苦悩が滲み出てくる。 産業廃棄物による環境問題という現代の社…

「ジョコビッチの生まれ変わる食事」ノバク・ジョコビッチ

グルテンフリーの食事にしてから、 テニス選手として大成功をおさめたジョコビッチ。 糖質制限だけでなく、乳製品など自分の体質と相談しながら食事を改善。 アスリートだけにとらわれず、一般人の食事にも参考になる。 グルテンフリーは筋肉や内臓の働きだ…

「流人道中記(上)」浅田次郎

久しぶりの歴史小説。 漢字や人名、江戸時代の歴史背景など、慣れるのに一苦労。 ただ、武士道や人情、忠義の道徳観など、興味が湧く点が多い。 旗本の流人と奉行所の与力との珍道中、 道中で出会う人々との交流や心温まる関わりが 何とも言えない味がある。…

「ラブカは静かに弓を持つ」安壇美緒

チェロを趣味にしていた主人公が音楽教室に。 講師の先生との掛け合いがとても爽やかだった。 他の受講生との交流もなかなかよい。 サスペンス調のストーリーだが、 音楽のよさやチェロの魅力がどんどん伝わってきた。 とても読み易く、一気読みできた。